絵本のこと

絵本が好きです。
自慢するほどのコレクションがあるわけでもありませんが、
絵本には特別な魅力があると思います。

絵本の表紙をみかけると、
子どもの頃にその本を開いていた時の気持ちを思い出します。
どんなストーリー展開だったのか、どんな登場人物がいたかを思い出せなくても、
場面から感じた雰囲気が胸にわきあがります。
冬の森の緊張した冷たい空気と期待感がいりまじった感じとか、
ホットケーキが焼けるときのにおいとか、
木から落っこちそうな緊張感とか、
まるで本当の体験のような身体感覚が残っていて、
子どもだった自分は絵本の世界に入り込んでいたんだなあ、と知ります。

子どものころに絵本を体験することも楽しかったでしょうが、
今になって振り返り、自分に残された記憶や感覚をもういちどたどることも
とても楽しく、それが物語だからこそ却って特別に思えます。
今振り返るには当然子どもの頃に絵本を読んでいた経験は欠かせなくて、
自分が絵本に触れられた機会に感謝するのと同時に、
今の子どもたちにもたくさんの絵本体験をしてもらいたいと思います。

大人が読んでも絵本は興味深いものです。
私も読んだり買ったり友人に贈ったりします。
でも、やっぱり絵本は一番には子どものためにあるものなのだろうと思います。

こんなことを今改めて考えたのは、
震災で流された絵本のことを想ったのがきっかけです。

宮城県塩釜在住の長谷川ゆきさんは私設絵本図書館のために集めてきた
800冊以上の絵本を津波で失いました。
長谷川さんの夢の再建をサポートするため、
「オヤコデねっと」では絵本を贈るプロジェクトを進めていて、私も応援しています。
数冊の絵本を選び、おくりました。

どの絵本をおくろうかとリストを眺めていたら、
たくさんの気持ちがよみがえりました。
こんな体験を宮城の子どもたちと共有できたら素敵です。
絵本を再発見するチャンスをくれた長谷川さんとプロジェクトに感謝しています。
ありがとうございます。

現在、長谷川さんに贈られた絵本は100冊を超えたそうです。
絵本図書館で子どもたちが絵本に夢中になる日を私も楽しみにしています。

プロジェクトについてはこちらをご覧下さい。
http://www.oyacode.net/?page_id=654

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