鯉を描きました。

数ヶ月前のことになりますが、いつもお世話になっている
茶道勉強会「六林会」の初釜のために短冊を制作しました。
今年の干支が辰ということで、鯉がテーマでした。
不勉強の私は「鯉?」と、首を傾げてしまいましたが、聞けば壮大なお話です。

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初辰茶事 中立にて

今回のテーマは、
瀧(龍門)を登りきった鯉は龍になる、という伝説にちなんでいます。
鯉の瀧登りと言われ、「登龍門」の由来、鯉のぼりのルーツでもあります。
「龍門」とは黄河上流にある治水で開かれた急流のことで、
中国の後漢時代の官僚、李膺にまつわる伝承が由来です。(『後漢書』李膺伝)
李膺に認められ出世が約束された人のことを「龍門に登った」と形容したそうです。

鯉を抽象化しようか、鯉のぼりを描こうか、思い悩みましたが、
結局は素直に鯉の瀧登りを描きました。
前回の色紙に続き、今回も墨で、ちょっとかしこまって描きました。
前回より深く踏み込んだつもりですが、さらに墨の奥深さが見えてきました。
未熟だと分かっていても、墨での制作は楽しかったです。

茶事の様子は六林会のブログでのぞくことが出来ます。

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